自然とのかかわりが希薄になっている今日の私たちにとって、身近にある植物の、見事な造形に触れることで得られる感動、知的好奇心は、豊かな心の糧になりにことでしょう。
私も植物画に出逢ってからは、単に鑑賞するだけでなく、観察する姿勢が生まれ、これまで気づかなかったことの多さに驚かせられます。
ボタニカルアートを始めて27年余り、本当に色々なことがありました。
植物を目の前に置いて、観察しながら描くことは、心に深い満足感をもたらしてくれると日々実感しています。
心を無にして、植物を見、直感を頼りに描くこと。
小さな野の花でも気持ちを集中して向かうと何かしら
しん、とした空気に身を置くことの幸福を感じます。
これからも少しでも植物画の魅力を知って頂ければ幸いです。